屋根

様々な屋根と雨どいのお手入れ

毎日の日差しを受けて、雨や強風にも立ち向かう屋根は、住まいの中でも特に傷みやすい箇所の1つです。しかも雨漏りなどの小さな痛みを見逃すと、住まい全体に及ぶトラブルにつながってしまう場合もあります。
特に台風や大きな地震などのあとは注意が必要です。
ただし、素人が安易に屋根に上がると転落したり、屋根の弱った部分を踏み抜くなど大変危険です。雨漏りなどに気付いた時も自分で屋根には上がらず、まずは外から目視で確かめます。そして、損傷個所がわかってもわからなくても、担当の工務店や設計事務所に連絡しましょう。

瓦屋根のお手入れ

形状(切妻、寄棟、入母屋片流れ)や素材(瓦葺き、スレート葺き、金属板葺きなど)により、屋根は様々なタイプに分かれ、それぞれ手入れの仕方も異なっています。

和式住宅の伝統的な屋根といえば瓦葺きの屋根。粘土を捏ねて焼き上げた昔ながらの屋根瓦は耐火性や耐候性にも優れた屋根材で、この瓦で葺いた屋根特段の手入れは必要ありません。

ただし瓦は要所を釘止めされているだけなので、大きな地震や台風でずれたり割れる場合があります。地震や台風のあとはもちろん、そうでなくても半年に一度くらいは双眼鏡などを使って、ずれや割れがないか確かめるようにしましょう。

化粧スレート葺き屋根のお手入れ

スレートとは粘板岩のことで、この粘板岩を薄く加工した屋根材を天然スレートといいます。

これに対してセメントにいろいろな繊維を混ぜて板状に加工・成形した屋根材が化粧スレート。工業製品なので品質が均一でコストが安く、施工も容易であることから広く普及しています。

含まれる繊維は以前は石綿が中心でしたが、近年は環境への配慮から人口繊維や天然繊維による無石綿スレート主体になっています。この化粧スレート屋根も、日常的なお手入れは特に必要ありませんが、瓦屋根と同じく、台風や地震の後にずれたり割れたりしていないか確認するよう心がけておきます。

金属板葺き屋根のお手入れ

欧風住宅に使われる金属板葺き屋根は、亜鉛鉄板に塗装・焼付を施した着色亜鉛鉄板やアルミニウムと亜鉛合金をメッキしたガルバリウム鋼板で葺きます。

こうした金属板葺き屋根は金属製品だけに錆が大敵です。
もちろん錆びないように塗装やメッキを施していますが、定期的な点検とメンテナンスは欠かせません。また、落ち葉などのごみがたまると水はけが滞り、これも錆びを生み出す原因となります。

雨樋や屋根の表面も定期的にチェックして、ゴミのたまりを見つけたら水で流すなど、取り除くようにすると良いでしょう。
なお、定期点検のベースは素材により周辺環境により異なるので、担当の工務店や設計事務所とあらかじめ相談しておきます。

屋根の補修や葺き直しのタイミングは?

金属板葺きの屋根はもちろん化粧スレート葺きの屋根も、長年使用して痛みが激しくなってきたら本格的な補修や再塗装、葺き替えなどを検討しなければなりません。
実際にそれを行うタイミングや補修内容の程度は、屋根の種類や普段からの維持管理、地域環境などによって異なってきます。

一般的には瓦葺き屋根や化粧スレート葺きの屋根の場合は新築から15~30年程度、亜鉛鉄板の金属板葺の場合は1~5年程度、さらにガルバリウム鋼板の屋根の場合は10~15年程度たったところで、補修・葺き替えを検討する必要があるようです。

もちろんそれ以前でも、外からみて瓦のずれや割れが見つかったり、雨漏りが発生するなどしたときは、できるだけ早く担当の工務店等にご相談ください。

雨樋のお手入れ

屋根に落ちた雨水をまとめて排出する雨樋は、住まいを健全に保つうえで重要な役割を担っています。

もし雨樋が詰まったら雨水があふれて外壁を濡らし、泥水をはね散らかすなど、建物へのダメージを与える原因になりかねません。
季節ごとのお掃除で落ち葉やごみなどを取り除くのはもちろん、台風や大雨のあと、落ち葉の季節は特に気をつける習慣をつけましょう。

軒樋は使用済み歯ブラシやブラシ、竹べらなどを使ってゴミや泥を取り除き、雨樋はぼろ布などを丸め、長いひもの途中に縛り付けたものを用意し、上から下まで通してつまりを取り除きます。

雨樋自体は塩化ビニール製のものが多く、日差しや風雨に長年さらされると劣化することがあるので、こちらも注意が必要です。